2019年10月8日 4種混合ワクチンの自主回収の伴うお知らせ

当院でも使用しております、4種混合ワクチン「テトラビック皮下注シリンジ」の一部ワクチン(製造会社:阪大微生物研究所)につきまして、有効成分の一つであるポリオウィルスの抗原量が承認規格を下回ったことから、自主回収が行われました。
当該ロット製品については、安全性に影響があったとする報告はなく、また、当該ロット製品と同等の有効成分量を持つワクチンを使用した場合でも、十分なポリオウィルスに対する抗体を獲得することが、臨床試験において確認されています。
しかしながら、このたび製造会社より、当該ロットのワクチンを接種された方の中で、有効性に不安を感じ、効果確認のための検査を希望される方に対して、抗体検査(血液検査)、また、検査結果に応じてのポリオワクチンの追加接種を、費用は製造会社の負担として行うことが可能、との通知がありましたので、お知らせいたします。

「抗体検査」

4種混合ワクチンを4回接種完了後、4週以降に実施することが推奨されています。
※検査をご希望の方は、ご予約が必要です。
 (阪大微生物病研究会より、検査キット等の取り寄せが必要なため)

「追加接種」

抗体検査の結果、追加接種が必要と判断された場合に、不活化ポリオワクチンを接種します。追加接種は、当該ロット製品の接種回数に関わらず、1回です。


<本件に関するお問い合わせ先>

一般財団法人 阪大微生物病研究会 問い合わせ窓口
フリーダイヤル:0120-280-980(土・日・祝日を除く 9:00~17:30)

当該ロット製品は、以下の通りです。
※接種したワクチンのロット番号は、母子手帳の予防接種ページで確認できます。

当該ロット製品
製造番号 製造年月日 有効期限
4K23A 2017年3月9日 2019年6月8日
4K23B 2017年3月10日 2019年6月9日
4K23C 2017年3月11日 2019年6月10日
4K24A 2017年5月10日 2019年8月9日
4K24B 2017年5月11日 2019年8月10日
4K24C 2017年5月12日 2019年8月11日

2020年2月3日 ヒブワクチンの供給遅延について

この度、ワクチンに付属する注射針の不良品が発見されたため、B型インフルエンザ桿菌(ヒブ)ワクチンの供給が突然に途絶える事態となりました。
このワクチンは生後2か月から接種開始されるものですが、突然の事態に小さなお子様の保護者同様に、多くの医療従事者は戸惑っている現状です。このワクチンは乳児期早期からの接種の重要性が言われていますから、初期の2回のワクチン接種はできるだけ行いたいということになります。また3回目(生後5月)、4回目(1歳過ぎ)の接種は、もし遅れてもワクチンの効果維持には問題はないと考えられます。
以上の理由で、厚労省の通知に従いましてヒブワクチン接種の3回目、及び4回目を予定されている方には当分の間、お待ちいただくことをお願いする次第です。残り少ないワクチンをできるだけ効果的に使用することと、今後のワクチンの供給状況は不明な点が多いこと、などをご理解いただき、ご協力をお願い致します。

参考

厚労省
サノフィ日本